近年、銀(地金)の価格は大きく変動を繰り返しています。
銀地金価格変動の原因としては、経済、景気の動向、国際情勢、為替の変動、金利動向など様々な要因が考えられます。
宝飾品で使用される銀の量は世界全体の需要の15%程と少ないですが、セブンシーズで扱うシルバーパーツ、シルバーチェーン等の銀製品の価格はこの銀地金価格の変動に大きく影響されます。
今までも、生産量の増減や工業用需要の増加、また有名な話では1980年頃のハント一族による世界中の銀の買い占め事件や、
1996年にはアメリカの投資家ウォーレン・バフェットが世界の年間供給量の5分の1の買い占めの発表などで大きく乱高下を繰り返してきました。
また、2006年にアメリカで2009年に日本で※銀ETF(銀価格連動型上場投資信託)が上場されたことにより一般の投資家や、ヘッジファンドの投機的な売買が増えたのも原因と考えられます。
ギリシャ危機によるユーロ圏の金融不安などで通貨(貨幣)への信用が落ち、今まで為替や金融商品に流れていた投機的な資金が金や銀の様な現物資産に流れ込んでいると考えています。
2011年4月にも急激な銀の高騰(129.8円/g)がありましたが、その後の取引規制(証拠金の上積み規制)により下落し、2013〜2015は60円〜80円/gで推移しています。
今後も銀地金の価格は大きな変動が予想され、注意深く見守る必要があると思っております。
※銀ETFとは 『ETF』=『Exchange Traded Funds』
正式名称は『銀価格連動型上場投資信託』銀(現物)のみで運用する投資信託を有価証券化して証券取引所に上場したもの。
「ishares silver trust(SLV)」の名称で2006年4月28日にアメリカで上場。
「ETFS銀上場投信(銀ETF)」として2009年8月24日に東京証券取引所で上場。